個人のつよみ×2人= 別人格へのフュージョンだ!

こんにちは。Nurture&Matureの飯沼美絵です。

9月3連休の最終日に書いています。

「暑さ寒さも彼岸まで」

もはや、暑いってどのくらいを指すのだろうか?と思います。

体感的な感覚もこの先どんどん変わっていくんでしょうか?

32度くらいなら、「あー、そんなに大して暑くなかったねぇ」みたいな?

・・・・いやいやいやいや。人間の適応能力は素晴らしいけれど、間違いなく身体にはよくない温度でしょう。

身体に与える影響を思いやる脳と思いやりは、ピンボケはさせたくないなぁと思います。

今年は本当に、生きているだけで、しかもそこに日常の大変な仕事も乗っかっていたわけですから、

もう本当に、「私、オレ、素晴らしい!!」と自分を褒め称えましょう。そして必要なケアも、ご褒美もしましょうね。

私はここ数日から、もの凄く眠くなっています。

考えてみたら、いや、そりゃそうだよね。と思います。

クーラーを夜通しつけていても、やっぱり自然の寝やすい温度で寝る環境にはかなわないですし。

時には汗びっしょりで起きたり、寒くて起きたり。

身体は夜中でさえ、安心していなかったわけですから・・・。

眠くなってきたということは、ようやく身体が寝ても大丈夫そうだ、という気温になってきた、ということなんだと思います。

こんなふうに、身体と頭の分断もうっかりすると進みがちな気候ですけど、皆様もどうぞ、ご自愛くださいね。

 

本日の本題です。

分断とか、多様性に関して、いろいろなことを見聞きするものの、いざ自分がうまく向きあえているかというと、

自信を持って手を挙げる人は少ないのではないかと思います。

今日は、私の日本プロセスワークセンター ディプロマプログラム フェイズ1の卒業を記念しまして、

ストレングスファインダーで言われる代表的な対比資質に、プロセスワークの考え方を載せて、分断やら多様性やらに困惑されている皆様の希望になるべく、対話シュミレーションをしてみたいと思います。

二人の仕事仲間が、来週迎えるお客様へのプレゼンテーションの準備のしかたで揉めている、というシーンで行きたいと思います。

一人は「慎重さ」と「内省」を上位に持つ、シゲ子さん。もう一人は、「活発性」と「適応性」上位のカツオくん。

簡単に資質の説明をしておくと、

慎重さ・・・リスクが見える、最悪の想定をする、情報を集めてじっくり決断する。

内省・・・知的活動や討論が好き。一人でじっくり考えたい。考えなしのアプローチはあまり好きではない。

活発性・・・スピード重視、待つことにあまり価値を見出さない。思いついたら即実行。やってみないとわからないので失敗することも厭わない。

適応性・・・変化に対応するのが好き。ルーティンは苦手、想定外は大歓迎。その瞬間に求められることをやりたい。

だいたいこんな感じです。

ーー

シゲ子:カツオ君、今度のあの、難しいお客さんのプレゼンの準備、そろそろ始めた方がいいよね。いつ時間を取ろうか?

カツオ:え?準備すか?んー、あのお客さん、いっつも何考えているかわからないし、準備してもムダなんじゃないすかねぇ。

シゲ子:え?準備しないでいくつもり?それは無謀でしょう。

カツオ:いやいや、何か炎上したら「すんませーん」てオレが謝ればいいことでしょ。

シゲ子:そんな。怒らせて、もう出入り禁止とか言われたらどうするの!

カツオ:謝って謝って、謝り倒すっす。実際オレ、危ない橋いっぱい渡ってきたけど、何とかやり過ごしましたし!武勇伝、聞きたいっすか?

シゲ子:いやいや、そういうことじゃなくてね。。。

ていうか、前回の打ち合わせでカツオくんが地雷踏んで、ぜんぜんとんちんかんなことをお客さんに言って怒らせたよねぇ。それ、私が事前にお客さんのこと調べてて、フォローしたから間一髪だったんじゃない。ちょっとは反省してよ。

カツオ:別に頼んでませんし・・・。

シゲ子:・・・・・・なにそれ?そんな言い草ないんじゃないの?

カツオ:じゃ、お言葉ですけど、そっちこそ、いっつもオレに切り込み隊長任せて、後ろで黙っているばっかりで。

どうせ、あの難しいお客さんは、シゲ子さんには無理でしょう?いろいろ嫌味なこととか無理なこと言われて、とっさに返せないじゃないですか。

ーココでタイムです。どうでしょう。ー

実際この事例は、私はリアルで似たような経験をしました。

こういう会話を見聞きしたとき、あるいは自分がどちかの立場のとき、どうやってわかりあっていけるでしょうか?

プロセスワークの知恵を使う時、自分の34番付近にある資質はなかなかその内容や価値をみつけられません。

プロセスワークではこれを2次プロセスと言って、「自分という存在から遠くにあるもの」であると認識します。

つまり、ここでは、シゲ子さんの2次プロセスが、カツオくんが大事にしている活発性や適応性であり、逆に、カツオくんの2次プロセスが、シゲ子さんが大事にしている慎重さや内省、という可能性があります。

会話を再開します。

シゲ子:・・・・・・。

カツオ:あれっ。オレなんかやばいこと言っちゃいました?わー言い過ぎましたね、すんませんすんません!!

シゲ子:・・・・そうだよね、今も返せてないもんね。何か、ごめんね。もうじゃあカツオくんに任せたわ。

カツオ:いや~、え?怒りました?怒らせちゃいました?うっわ。まじすいません。調子に乗りました!

シゲ子:・・・・。うん、なんかイラッとした。もう、一緒にやってやらない!、と思った。

カツオ:オレもさっきなんか見下された感じして、むかっとしたっす。・・・なんかお互いとも自分のやり方にケチつけられた感じで、ムカついてますよね。

シゲ子:・・・・・あー、そうだね、そうかもね。あんたむかつくけど、そこだけは同じだわ。

そういえば、カツオくんは、ストレングスは活発性とか適応性が上位だったよね。それ、ふと思い出して、なんか納得って思ったわ。

カツオ:どゆことすか。

シゲ子:だって、どちらかというと、その場で相手がどう動くかで、自分で行動を考えて対応するのが好きでしょう。準備、好きそうじゃないよね。

カツオ:あ、そうかも。その資質から来るのか。そうそう、なんか、想定外の方向になると「あ~!キタ~!」ってなんかこう、身体が熱くなるんですよね。

シゲ子:うんざりするけど、そうだよね。キターってなるとどうなるの?

カツオ:キターってなると、オレのなんていうか、細胞中が起き上がるというか。はいはいはい、オレの出番!て思えて、なんか、物事がちゃんと動いていく感じがいいんです。その時にやったことで相手にありがたがられるのが、一番楽しい瞬間ですね。

シゲ子:なるほどねー。私は真逆なんだよね。準備したこととか、考え抜いて持っていったことが当たったときが一番嬉しい。

カツオ:ふーん。それで何がいいことあるんすか?

シゲ子:だってね、準備して考えていけば、準備しない時よりもっと先に進めると思うんだよね。あと、きっとこれはお客さんも気づいていないだろうな、ってことを準備していって質問したり、その場で問いかけをすることでもっと視野が広がると思うの。

カツオ:うぉ~!考えもしなかったっす。そんな考え方があったとは。確かにシゲ子さんたまに、変な質問しますよね。オレはそういうの好きだから、「なんだぁ~??」ってワクワクするけどね。

なるほど、準備すればもっと先に進めるか。

シゲ子:うん、カツオくんも、その瞬間の状況で対応できることに嬉しさを感じるのか。確かに、「持ち帰ります」って言われるよりその場で無理でもなんとかしようとしてくれる方が、お客さんも嬉しいよね。

すると・・・私たちは、想定内はもちろん、想定外ことを、お客さんと一緒に見て、考えて、対話して、みんなで一緒に良い仕事ができるように導いて行くベストパートナーかもしれないよね。

カツオ:なんか今までうざったいなぁって思ってましたけど、これからも想定外の質問、よろしくお願いします!

シゲ子:はいはい。想定内のことはちゃちゃっと終えて、私たちの楽しい想定外の時間をこれからもたくさん作りましょう。

-ここで会話は終了です。-

ストレングスでは自分の上位資質を使うべく磨いていくことは王道セオリーです。それに加え、こんな風に仲間とわかりあえない場合には、プロセスワーク(※は特にミディエーションのスキル)が教えてくれる、こんな点を大事にすると良いと思います。

 ・相手にもやもやしていたり、本当は言いたいポイントを明確にする → 相手に言葉にして言えない時は、ノートに書き出したり一人になった時に言葉にしてみる。

 ・言える場合は、言える範囲/受け取れそうな範囲で言ってみる

 ・相手の言い分も同じだけ聞く

 ・聞きあったら、何が本当にその資質の願いや喜びなのかを、その人の言葉で聞いてみる。(マニュアルに書いてある表現ではなく)

 ・お互いの共通点 (特に願いや喜びポイント)や、助け合えるところを言葉にしてやってみる。(※)

実際この二人の対話はうまくいきましたが、なかなか難しいかもしれませんね。でも、成功イメージってすごく大事だと思うのです。

1回でダメなら、数回、あるいは私のような仲介者を置いて対話をするのもいいですよ。

ぜひ何かのお役に立てたら幸いです。 ではではまた~。

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